バイオマスから水素
エジソンパワーの水素製造システムはオーストリアのウイーン工科大学とギュッシングリニューアブルエナジー(GRE 社)が開発した「DFB 技術」を応用したもので、原料となる木質バイオマスに熱を加えてガス化した後に、
そのガスから高純度の水素ガスを精製する仕組みで、CO2(二酸化炭素)を排出しない水素製造方法の1つです。
ウイーン工科大学とエアリキッド社など欧州企業による産学連携の実証事業が先行して2016 年から実施されており、木質バイオマスから最終的に80%以上の水素生成に成功しています。
1MWプラントから270台分の水素
1MW のDFB プラントは、1 日に40 トンの木質チップを原料として8640 立方メートルの水素ガスを製造することが可能です。これは1日分270台の水素燃料車を充填可能な量で水素ステーション1か所分に相当します。
欧州での水素製造プロジェクト「Polygeneration III」
DFBプラントからより効率的に水素を製造を行う「Polygeneration III」
研究開発プロジェクトが2016年 から2019 年の3か年計画でスタート
しています。
このプロジェクトはDFB プラントより産出されたガスから 水素を抽出する
のに最も経済的かつ効率な方法を検討する ためのものです。
プロジェク トのパーナは VUT、バイオエネルギー2020+)、そして
キーリサチャーはHermann Hofbauer教授とGRE社およびエアリキッド
R&D Germany社等です
日本での実証・商用運転
Polygeneration IIIは、日本での実証・商用運転を計画しており、国内のDFBプラントにて生成される水素ガスの一部(100 ㎥/h) を抽出することにより、従来の発電量を落とさずに水素製造を行います。
FIT制度との併用で売電による売り上げを確保しつつ、現時点では商業ベースでの製造の難しい
水素供給を実現します。本事業への新たな参画企業も募集しています。

